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第16期中央委員会の活動報告中の八つの新しい表現

(1)中国の特色ある社会主義:「建設」から「発展」へ

第16期中央委員会の活動報告(以下は「活動報告に略称)では、改革開放の偉大な歴史的過程を論述する際、改革開放は現代の中国の運命を決定する要とする選択であり、中国の特色ある社会主義を発展させ、中華民族の偉大な復興を実現するために避けて通ることのできない道である、と指摘している。13大以来、「中国の特色ある社会主義の建設」は、実践面で著しい成果をあげている。活動報告では、「中国の特色ある社会主義を建設する」が「中国の特色ある社会主義を発展させる」に変更された。この言葉の変更には深い意味があり、わが党は新しい歴史的スタート地点に立っており、中国の特色ある社会主義のより広い見通しを切り開く新たな道を歩むことを意味する。

「中国の特色ある社会主義を発展」という新しい理論の下で、中国の特色ある社会主義事業の全般的な布石は、経済建設、政治建設及び文化建設からなる「三位一体」から、経済建設、政治建設、文化建設及び社会建設からなる「四位一体」に広がり、「富強かつ民主的で、文明的な社会主義的現代化国家」という目標も「富強かつ民主的で、文明的で調和の取れた社会主義的現代化国家」に広げられた。この表現の細かい変化は、中国の特色ある社会主義は不断に発展・開放していくものであり、中国の特色ある社会主義を発展させてこそ、マルクス主義の強い生命力と創造力を発揮することができ、中国の特色ある社会主義の道がますます広げていくことができることを意味している。

(2)一つの偉大な道と五つの具体的な道

中国の特色ある社会主義理論体系は、新段階にある中国共産党の革新理論の科学的な統合である。3万字近くの17大活動報告は、繰り返し「中国の特色ある社会主義の道を歩む」ことを強調すると同時に、それに関連する五つの具体的な道も打ち出した。つまり、「中国の特色ある自主的革新の道、中国の特色ある工業新興化の道、中国の特色ある農業現代化の道、中国の特色ある都市化の道及び中国の特色ある政治発展の道」である。一つの偉大な道と五つの具体的な道の提出は、わが党が中国の特色ある社会主義を発展させる枠組みがより明晰になり、具体的な道がより明確になってきたことを裏付けている。

(3)「基層民衆の自治制度」を中国の特色ある政治制度に組み入れる

社会主義民主政治の発展は中国共産党の終始一貫した奮闘目標である。活動報告では、中国の特色ある社会主義の政治発展の道を堅持するには、党の指導、国民が主人公となって政治に参与する制度、及び法律に基づいて国を治める制度を機能的に統一させなければならず、人民代表大会制度、中国共産党が指導する数多くの党の協力と政治協商制度、民族区域における自治制度及び基層民衆(末端レベルの人々)の自治制度を堅持・整備しなければならないことを指摘している。「基層民衆の自治制度」は初めて中国の特色ある政治制度に組み入れられた。これはわが党が不断に社会主義的政治制度の整備と発展を推し進めてゆくことを示している。

(4)「GDP総額の四倍化」を「1人当たりのGDPの四倍化」に

15大と16大では、「2010のGDPを2000年のそれの2倍に増やし、2020年のGDPを2000年のそれの四倍に増やす」という目標が打ち出された。16大以来、中国経済は高度成長を保ち、期限前の2006年に、2000年のGDPの倍増を実現した。活動報告では、「GDP総額の四倍化」を「1人当たりのGDPの四倍化」に変更し、「構造を最適化し、効率を高め、消耗量を引き下げ、環境を保全する上で、2020の1人当たりのGDPを2000年のそれの四倍に増やす」という目標を打ち出した。この目標は、中国の経済社会の発展と小康(ややゆとりのある)社会の建設に対しての新しい要求である。

(5)「生態文明」が初めて報告に組み入れられる

活動報告では、全面的にいくらかゆとりのある社会を構築するための新目標を提起し、「生態文明を建設し、省エネと環境にやさしい産業構造、発展パターン、消費モデルを基本的に形成する」ことを指摘した。12大から15大まで、わが党はずっと、社会主義物質文明と精神文明の建設を強調しており、16大はこの基礎の上に、「社会主義政治文明」を打ち出し、17大では初めて「生態文明」を打ち出した。これはわが党の科学的発展と調和の取れた発展の理論の昇華であるといえる。

(6)各面の重要関係の統一計画、国内外の二つの大局を重視

活動報告では、都市部と農村部の発展、地域の発展、経済社会の発展、人類と自然の調和の取れた発展、国内の発展と対外開放を統一計画する、などの「五つの統一計画」を堅持する他に、特に「国内外の二つの大局の統一計画」を打ち出した。中国が経済のグローバル化に全面的に参与し、世界との依存度も日増しに高まる背景の下で、わが党が新しい「統一計画」の理論を打ち出したのは、世界的観点の確立、戦略的思想の強化、世界情勢の変化の中で発展の機会の把握、リスクへの対処及び良好な国際的環境の構築は、科学的発展観を実行し、経済社会の好調かつ急速な発展を促す「根本的な方法」の一つであることを裏付けている。

 (7)「工業化、都市化、市場化、国際化」が「工業化、情報化、都市化、市場化、国際化」に拡大

活動報告では、「全面的に工業化、情報化、都市化、市場化及び国際化を発展させるという新情勢と新任務を認識し、中国が発展することによって直面する新たな課題と矛盾を把握し、積極的に科学的発展の道を堅持する」ことを打ち出した。かつての表現と比べ、今回の活動報告では「工業化」の後ろに「情報化」を付け加えた。これはわが党が時代の特徴を明確かつ確実に認識したことを裏付けている。

(8)「経済成長方式の転換」から「経済発展法方式の転換」に

活動報告では、「経済発展方式の転換を加速し、産業構造の最適化とグレードアップを促進する」ことを指摘している。「経済成長方式の転換」を「経済発展法方式の転換」に変更することは、表面上は一つの言葉の変更だけであるが、その内容には重要な変化があると見られる。「経済発展」と「経済成長」とは同じではない。経済発展方式の転換を加速することは、国民経済に関わる重要かつ緊迫した戦略的任務である。将来の経済発展の目標を実現し、国民経済の好調かつ急速な発展を促進するには、経済発展方式の転換の面で重要な進展を遂げなければならない。

「チャイナネット」2007年10月18日

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