中国経済の新常態という言い方について、ドイツ経済研究所中国経済問題の専門家、ルフス・リーデル氏は「環球時報」の記者に次のように語った。これは中国が現在経済成長の質の優先的確保に注力していることの表れだと言える。これまで、中国は低い労働力コストを経済の最大優位としてきたが、今は革新を新たなエンジンとして、消費や環境保護といった分野により多くの力を注ぐことになるだろう。
リーデル氏はさらに、「中国は世界経済のエンジンでもある。産業構造の合理化とグレードアップの取り組みは巨大なニーズを生み、中国の内需けん引型経済発展を推進し、世界経済が回復に向かう道へと押し上げられる。中国が重点的に推進する「一帯一路」などの発展戦略はユーラシア経済圏の繁栄にもつながると話した。
「2015年の世界経済では、中国はトップランナーになる」。日刊新聞オーストリア(The Kronen Zeitung)は12月28日、ウィーン高等研究所の最新報告を引用して次のように報じた。来年、世界経済でパフォーマンスの最も良い地域は中国、東欧と米国になる。来年の米経済成長率は2.8%、2016年は2.8%、東欧諸国も今後二年間2%-3%の成長率で推移する見込みだ。一方の中国は2015年のGDP成長率は7.1%、2016年は6.6%と見込んでいる。ウィーン高等研究所の所長も、中国経済は依然として世界をけん引するだろう。新しい問題も現れるが、巨大な可能性を秘めている。米国経済が回復に向かいつつあるが、これは世界経済にとっての朗報だ。欧米諸国が中国市場への依存もますます強くなっていくと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月13日