21世紀海上シルクロード国際シンポジウムが、このほど福建省泉州市で開かれた。出席者は「運命共同体の構築、21世紀海上シルクロードの共同建設」というテーマを巡り、積極的に交流した。中国は開放的な姿勢により、世界に平和の理念を伝えようとしている。
鄭和は600年以上前に7回に渡り艦隊を率いて大遠征を行ったが、強力な艦隊を使い侵略をしなかったばかりか、現地の係争の調停に当たり、海賊を撲滅し先進的な中華の物的文化・精神文化・政教文化などを海外に伝え、中国が海洋を通じ世界とつながる「シルクロード」を切り開いた。中国の平和を愛する理念は、このようにして海外に届き、世界に熟知されることになった。
中国の経済的規模は今や世界2位に飛躍し、国際舞台で日増しに重要な役割を演じるようになった。中国はより積極的で能動的な措置を講じ、世界に中国の平和の理念を理解させ、平和的に台頭する中国が全世界の利益に合致することを認識させる必要がある。中国が「21世紀海上シルクロード」を建設するのは、中国の平和を求める歴史・伝統を引き継ぎ、沿線諸国・地域と共に中国の発展がもたらす経済的利益を共有するためだ。
中国は現在、経済構造と発展方法のモデルチェンジの重要段階に入っている。沿線諸国には開発の程度のばらつきがあり、経済構造の相互補完性が高い。21世紀海上シルクロードは、物流ルートの力を十分に発揮する。沿線諸国は産業、エネルギー、貿易、投資など多面的な協力を深化させることで、より密接な経済関係を構築し、協力・ウィンウィンの経済発展構造を形成することができる。
中国と海上シルクロード沿線諸国の貿易額は、この10年間に渡り年平均18.2%のペースで増加した。中国の貿易総額に占める比率は14.6%から20%に上昇し、中国企業の沿線諸国に対する投資額は年間平均44%増となった。海上シルクロードの提唱、中国と沿線諸国のシルクロード建設をめぐるスムーズかつ効果的で、深く掘り下げた幅広い協力のメカニズムにより、双方の関係がより緊密になることが予想できる。
国と国の平和的かつ調和的な共存は、往々にして両国間の経済交流に根ざす。これはより深いレベルの政治・文化などの交流を推進し、最終的に相互理解と信頼を醸成することになる。これは歴史の経験が教えてくれることだ。21世紀海上シルクロードは、世界に力強い発展の原動力をもたらすと同時に、中国が「中国の夢」を早期実現するため安定的な外部環境をもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月16日