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ASEM会議:中国外交のヒノキ舞台
発信時間: 2008-10-24 | チャイナネット

第三には、異なる文明と信仰の間の対話を通じて、価値観の対立を解消することである。

異なる文明の間と異なる信仰の間で平等な対話をくり広げることは、すでに世界の大きな趨勢の1つとなっている。ASEM会議の関連メンバーがわれ先に異なる信仰間の対話の会合を主催することを提起したことは、とりもなおさずこのことを十分に示すものである。ここ数年来、いくつかの国が大いに価値観を語り、価値観による外交を提唱し、価値観の問題を日増しに際立たせることになった。この問題がかなりの時期において中国の外交に伴うことになるかもしれないとも見られており、そのため人々は真剣にそれに対応しないわけにはいかない。この面では、ASEM会議はすばらしいプラットフォームの1つである。このプラットフォームの助けを借り、中国はみずからの価値観の面でのメッセージと見解を伝えることができ、持続的で絶えることのない効果的な伝播を通じて、他の人や相手側にだんだんと私達の観点、見方を知ってもらい、認知してもらい、ひいては受容してもらうことにし、そして互いに近づき、それによって価値観における対立を解消し、これは調和のとれた国家間関係の確立にプラスとなるものである。

 

 第四には、適切に資金の投入を増やし、マルチラテリズムの発展を促すことができる。

力相応にという原則に照らして、国力が許す条件の下で、中国はASEM会議に対する資金投入を適切に増やし、その発展を促してもよい。例えば、ASEM会議の枠組みの下でかつて打ち出されたが、未解決のままで棚上げされている「環境技術研究センター」は、もし上海に設置するよう提案すれば、これも実行可能な1つの選択かもしれない。上海は国際化の大都市を築き上げることに努めており、国際組織あるいはその地域的本部を上海に設けることを心から歓迎している。この面で、私達は地方の積極性をより多く発揮させることができる。30年にわたって持続的発展をとげた大きな背景の下で、中国はすでに国力の増強に伴って世界でより大きな役割を発揮する可能性があり、またそうすべきでもある。ASEM会議に対してもこのように見ることができよう。

「チャイナネット」2008年10月24日

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