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商売繁盛よみがえった質屋
発信時間: 2009-08-26 | チャイナネット

贈答品が質流れ品に

春節(旧正月)が過ぎたばかりころ、熊さんは「阜昌典当行」にやって来た。春節前、彼女は会社内で行われたくじ引きで携帯電話を当てたのだが、家族は皆すでに携帯を持っている。そこで、くじ引き商品の携帯を質入れすることにした。「少し安いけれど、家にしまっておくよりいい」というわけだ。

顧客の手続きをする上海の「宝瑞通典当行」(東方IC)

彼女のように、質屋の買取システムを利用し、家では使い道のない贈答品を現金に換える例は少なくない。ネックレスやブランドの腕時計から炊飯器や圧力鍋にいたるまで、質屋には毎日、こうした物品が数十件も持ち込まれる。春節休暇期間中の業務量は、通常よりも30~40%増えるという。

第四回北京国際金融博覧会の、北京の有名質屋ブースでは、金製品が売りに出された。 多くの投資者が集まり、その場で購入していた

「こうした贈答品には、人から贈られたものもあれば、買い物のときにサービスでついてくるものもあります。大きな電化製品を買うと、店はよく炊飯器をつけてくれますね。しかし炊飯器はどの家にもあるでしょう。ほったらかしにしておいて価値が下がるより現金に換えたほうがいいですよ」と「阜昌典当行」の双総経理は勧める。

規定によれば、質屋は中古品市場の価格にもとづき、質草の価格を見積もる。例えば、原価2400~2500元のものは、1800元ほどに評価される。

質屋では、よく質流れ品が売りに出されるので、掘り出し物を目当てに多くの人々がやってくる。金貨を集めているという年配の男性は、暇なときはよく質屋を回り、いつも収穫があるという。あるとき、彼は気に入った金貨があったが、買うのを少しためらった。午後になって買いに行くと、金貨はすでにほかの人の手に渡ったあとだったので、非常に後悔したそうだ。後に、男性は自分の電話番号を質屋に告げ、金貨があったら連絡してくれるよう頼んだ。

「質屋の質流れ率は普通5%前後です。私たちも特にお客様に質流れの品をお勧めしているわけではありませんが、企業が担保にしたもので、未使用品で値段も市販より安いものは、掘り出し物を探す人々には好評です。ファッションに関心のある女の子はよく質屋に、この世にただ一つしかないアクセサリーをわざわざ探しに来ています」と、双さんは語る。

以前と異なるのは、金融危機の影響下では、保管価値のある「金」の質流れ品が注目を浴びていることだ。春節休暇期間中、阜昌典当行には毎日、掘り出しものを探しにきた100人以上の客が訪れた。金ののべ棒や金のネックレスが好評で売れ行きがよく、もっとも多いときは一日十数点が売りに出されたという。ヒスイや玉、宝石などの貴金属類も人気がある。

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