多くの華僑同胞は中日経済貿易関係の発展に期待を寄せ、両国の政治関係が暖かさを取り戻し、「政治経済の両方とも熱い」局面が形成されることを願っている。商社による貿易に従事している白さんは、現在中国はすでに世界で四番目の大きな経済体となっており、経済のグローバル化という背景の下で、中国経済の急速な発展は日本にとっては脅威ではなく、協力と発展のチャンスとなっており、胡錦涛主席の訪日はさらに障害を取り除き、両国の経済貿易、科学技術、環境保全などの分野における協力を昇格させるものと信じている、と語った。
中日両国の世々代々友好の肝心な点は国民の感情的基礎にある。日本のメディアの報道によると、胡錦涛主席は日本の著名な卓球選手の福原愛さんと卓球の球技について交流することになっており、また福田首相と卓球の球技を交流することになるかもしれない、と言われている。在日華人・華僑はこうした「ピンポン外交」を心から喜ぶとともに、新たな期待をかけている。70歳近くの老華僑の葉洪騫さんは、早くも前世紀50年代に世界卓球選手権大会が東京で開催された際に、中国はスポーツ選手を派遣して参加し、日本国民に中国人民の善意を伝えたし、1971年の名古屋第31回世界卓球選手権大会に著名な中米「ピンポン外交」が行われたし、その翌年、田中角栄日本国首相が中国を訪問し、中日両国は関係の正常化を実現する共同声明に調印し、「ピンポン外交」は人々に銘記されることになった、と語った。
多くの華僑同胞は、今年も中日青少年の友好交流の年であり、胡錦涛主席の「ピンポン外交」も青少年の世代に影響を及ぼすであろうと見ている。彼らは、中日関係の担い手の主体の世代交替が起こりつつあり、中日関係の「後継者」の育成はすでに差し迫って解決を待たれる課題となっていると語っている。親善のための「ピンポン外交」を通じて、民間交流をさらに深め、両国国民の感情を改善し、特に中日青少年の友好往来を促すことは、両国関係の健全な発展のための社会的基盤をうち固める上できわめて深遠な意義をもつものである。
「チャイナネット」2008年4月29日
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