2006年に民政部門は延べ210万人に臨時的な救済を実施した
『香港明報』記者:浮浪児についての電子ファイルの役割はどういうものであろうか。
李立国副部長:都市部で暮らしている衣食のめどが立たない浮浪者たちに臨時的な救助を与えることは、中国の社会救済制度の重要な構成部分である。当面、1100カ所の社会救済ステーション、130カ所の浮浪児救済・保護センターが設立されている。昨年、われわれは延べ210万人の浮浪者に臨時的な救済を提供し、その中には、10万余人の浮浪児が含まれている。
浮浪者に対する救済活動のため、民政部は浮浪者に関する情報システムを構築した。この情報システムは三つの社会的役割、つまり、直接的な救済の役割を果たしている。
一、 本人の情報を確認し、救済の条件に符合するかどうかを決めること。
二、 浮浪者の居住地の肉親と連絡をとり、臨時的な救済を実施した後で浮浪者を故郷に送還し、肉親と一緒に暮らすようにすること。
三、 浮浪児やその他の浮浪者が滞在地で社会保障部門と関係を取ることで、基本的な保障を与えるためにサービスを提供すること。
『香港明報』紙の質問に対し真正面的に答えたい。浮浪児の情報についての電子ファイルは、浮浪児の不良記録とはならない。逆に、浮浪児により多くの人文的な配慮や必要な社会的救済を与え、家庭と社会に戻るようにし、健全な成長に助けることになっている。
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