中国温家宝総理は北京で27日、国務院常務会議を開き、「国家環境保護第十一次五カ年計画に関する中期的評価報告」を討議し、大筋で採択した。
会議は、「『国家環境保護第十一次五カ年計画』が発表された後、各地区と各部門は法律、経済、技術および必要な行政手段を総合的に利用することにより、環境改善を積極的に推進し、汚染整備と排出削減の面で著しい進展を遂げた。2008年、全国の化学的酸素需要量は2005年と比べ6.61%減、二酸化硫黄の排出量は8.95%減となり、第十一次五カ年計画で定められた目標を達成した」とした。
また、会議は「中国の環境汚染は全体から見ると、依然として歯止めがかかっていない。環境への監督・管理能力が低く、厳しい情勢である。今後、中国は汚染整備と排出削減に力をいれ、火力発電、鉄鋼、有色金属、セメントなどの大気汚染物、ならびに製紙、化学工業、醸造、印刷などによる水汚染物質の排出量を大いに削減する。そのほか、重点流域の汚染防止を行い、農村環境の総合的整備と土壌の汚染防止を積極的に推進する。それとともに、農村環境におけて際立った問題を解決し、環境保護産業の発展に取り組んでいく」と強調した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年1月28日 |