中国銀行業監督管理委員会(CBRC)のデータによると、2011年、全国の商業銀行の年間純利益が1兆400億元に達し、昨年に比べ2775億元増加したことが明らかになった。金利差は2.7%、非金利収入は19.3%を占める。また、商業銀行の資本比率は12.7%に達し、中核的自己資本比率は10.2%に達する。
データによると、2011年末現在、中国の銀行・金融機関の総資産は113兆3000億元に達し、前年同期に比べ18.9%増加、総負債額は106兆1000億元で前年同期比18.6%増加した。うち、大型商業銀行の資産総額は53兆6000億元で、同14.4%増。株式制商業銀行の資産総額は18兆4000億元で、同23.3%増。都市の商業銀行の資産総額9兆9800億元で、同27.1%増。その他の金融機関の資産総額は31兆3000億元で、同22%増だった。
2011年第4四半期末、商業銀行の不良債権の残額は4279億元、第3四半期に比べ201億元増加し、不良債権比率は1%で、0.1ポイント上昇、2010年末に比べ0.1ポイント下降した。金融機関別に見ると、不良債権の残高が第3四半期より上昇したのは、大型商業銀行、株式制商業銀行、都市商業銀行、農村商業銀行で、不良債権比率は横ばいとなっている。
2011年、商業銀行は不良債権の管理を強化している。2011年末までの不良債権に対する引当率は278.1%だった。
CBRCの分類では、商業銀行は大型商業銀行、株式制商業近郊、都市商業銀行、農村商業銀行及び外資系銀行を含む。
銀行・金融機関は上述の商業銀行以外にも、国家開発銀行、輸出入銀行、農業発展銀行、農村合作銀行、都市信用社、農村信用社、新型の農村金融機関、郵政貯蓄銀行、非銀行金融機関も含まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月20日