「幹部でもなく、親戚や知人もいなかったにもかかわらず、今回の四川省による全国に向けた県・処級幹部公選試験で自貢市衛生局の副局長に採用された。これが本当にオープンな公選であったということを信じない理由はない」――かつて他省の公選に応募して断られた経験がある湖南省長沙市の某民間高等教育機関で働いていた陳張銘さんの言葉だ。
四川省はこのほど、全国を対象にした3カ月間の県・処級幹部の公選を終えた。全国25の省・自治区・直轄市から2300人余りが応募し、55人が選出された。2300人は業界や専門分野、階層なども異なり、公務員も民間人もいた。前述の陳張銘さんは、民間から応募した庶民の一人だった。
四川省委員会組織部の王川副部長によると、四川省委員会は全省の18市・州の県・処級幹部55のポストについて、全国へ募集をかけた。四川省としては過去最大規模の公選の試みだった。
今回の公選ではさまざまな変化があった。まず、所属元の制限を取り払った。公務員体系の内部における人選では様々な分野、階層、グループから選ばれ、さらに企業関係者や海外留学からの帰国者などにも広がった。次に、経歴による制限を取り払った。博士課程卒業者および海外留学帰国者のうち修士以上の学歴保持者には職歴年数を問わず、3年~5年の職歴保持者は、県の正副級ポストに「飛び級」で応募できるこことした。とりわけ、非国有系の大・中企業の管理職から県級への抜擢があったことは注目に値する。
「人民網日本語版」2007年11月28日 |