コソボ議会は現地時間の17日に特別会議を開き、セルビアからの一方的な独立を宣言した。これについて、中国外交部の劉建超報道官は18日北京での記者会見で、「中国は重大な関心を寄せている」と述べた。
劉建超報道官はその中で、「コソボ問題の解決は、バルカン地域の平和と安定、国際関係の基本原則と安保理の権威性と役割に関わっている。セルビアとコソボが交渉を通じて互いに納得できる解決方法を探り出すことが最善策だ」と述べた。
劉建超報道官はまた、「コソボによる一方的な独立がいろいろな問題を起こす可能性がある。バルカン地域の平和と安定、コソボに多民族の社会を作る目標にマイナスの影響を与える」と憂慮を示し、セルビアとコソボに国際法の枠組み内で交渉を続けるよう呼びかけた。
ところで、台湾がコソボ独立を認める可能性があるという記者の質問に答えて、劉建超報道官は、「周知のように、台湾は中国の一部分であり、コソボ独立を認める権利と資格はない。世界には一つの中国しかない」と述べた上で、「中華人民共和国政府が中国を代表する唯一の合法的政府で、台湾は中国の領土から不可分の一部分である。これは国際社会に共通する認識である。我々はいかなる個人と組織と言えども、台湾を中国から分裂することに断固として反対する。台湾の分裂を図るいかなる企みも必ず失敗する」と強調した。
「中国国際放送局 日本語部」 2008年2月19日 |