中国人民解放軍海軍の招請に応じ、日本の海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が24日、広東省の湛江港に到着し、5日間の友好訪問を開始した。今回中国を訪問した将兵は約240人で、海上自衛隊第四護衛隊群の徳丸伸一司令が部隊を指揮する。
中国海軍南海艦隊司令員の蘇士亮中将は港で歓迎レセプションを開き、日本側は四川省の震災被災地への救援物資を中国側に引き渡した。
その後の記者会見で蘇士亮中将は、日本側の援助に心から感謝の意を表し、「地震が発生してから日本政府は多くの援助を提供してくれ、今回『さざなみ』も防衛省と自衛隊の援助物資を届けてくれた。これは中日両国国民の友好の表れであり、私たちは日本側とともに努力して防衛交流活動を着実に推進し、中日両国の世々代々の友好のために貢献していかなければならない」と語った。
徳丸伸一司令は、「今回の訪問は、両国の友好関係をより一層強固なものに推し進めることができる。日中両国はアジアの大国であり、こうした交流はアジア地域の平和や安定にとっても有益である」と語った。
今回の訪中期間中、中日両国の将兵たちは、相手国の艦艇を見学したり、文化的な活動やスポーツ活動をしたりするほかにも、被災者救援についてのシンポジウムも開催される。また日本の護衛艦は、湛江市の市民にも開放されることになっている。
歓迎レセプションで中国人民解放軍海軍の将兵に敬礼する日本の将兵たち
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