主要8カ国(G8)とアフリカ諸国との拡大首脳会合で7日、アフリカ諸国はG8に対し、過去数年間に示した対アフリカ援助の約束を十分に履行するよう求めた。
サミット初日、G8はアルジェリア、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、タンザニア、アフリカ連合との拡大首脳会合を開いた。
日本外務省の児玉和夫報道官は会合後のブリーフィングで「過去数年間にG8は、アフリカ諸国の発展を支援するため、多額の対アフリカ援助を約束した。これらにはすでに履行済みのものも、履行中のものもある」と述べ、「いくつかの援助プロジェクトの実施はアフリカの発展に積極的な役割を果たしたが、追跡調査のシステムを構築し、約束の執行状況を監督する必要がある。先進国が約束を十分に履行することを望む」とのアフリカ諸国の声を紹介した。
2005年のグレンイーグルズサミットでG8は、対アフリカ援助を2010年まで毎年500億ドルに増額すると約束。英オックスファムの政策顧問は「2010年まであと3年もないが、G8の対アフリカ援助の約束は14%しか達成されていない。G8がグレンイーグルズサミットでの約束を果たすのは難しい」と指摘する。
「人民網日本語版」2008年7月8日 |