重慶市の第3期人民代表大会常務委員会・第5回会議は22日、市民35人を初めて傍聴に招待した。市民らは地方の最高権力機関が法に基づき職権を行使する厳粛な場面を目の当たりにした。重慶市は今後、人民代表大会各会議の一般市民による傍聴を慣例として定着させ、制度化も図る方針だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
市人民代表大会は会議招集の20日前に、メディアを通じて一般市民を傍聴に招待。300人余りの希望者の中から、無作為で35人を選んだ。選ばれたのは労働者、農民、教師、弁護士、失業者などで、最年少は18歳、最年長は67歳。当日、議場には専用の傍聴席が設けられ、傍聴者は各1枚の「建議紙」を与えられた。これに意見や提案を書くと、関係ルートを通じて担当部門での処理に回される。
人民代表大会の担当者は一般市民を傍聴に招待した理由について「市民の知る権利と参与権を保障し、市民が政治に参加し、政治を論じるルートを拡大するため」と説明。「傍聴そのものが最も実際的で効果的な民主法制教育」と強調し、人民代表大会各会議の一般市民による傍聴を慣例として定着させ、制度化していく方針を明らかにした。
「人民網日本語版」2008年7月23日 |