中国外交部の秦剛報道官は22日、国連拷問禁止委員会がこのほど「拷問等禁止条約」の中国による履行状況についての審議報告を発表したことに関する記者の質問に答えた。
――拷問禁止委員会は審議報告の中で、中国による条約履行の進展を評価しながらも、中国には「大規模な」拷問行為が存在していると非難している。中国側はこれをどう見るか。
中国は人権を尊重・保護しており、拷問には一貫として反対している。「拷問等禁止条約」が規定する義務を真剣に履行し、拷問反対の分野での努力を続け、大きな成果を上げてきた。拷問禁止委員会の中国に対する審議の際にも、中国代表団は、誠意ある協力的な態度で委員会と有益な交流をし、拷問反対分野で中国が取った各種の措置と実際の状況を紹介した。残念なのは、審議結果の起草にあたった一部の委員が、中国への偏見から、事実を顧みず、中国政府が提供した正確で豊富な材料を無視し、確証のない情報を引用したり、さらにはでっちあげたりして、審議活動をわざと政治化し、大量の中傷やでたらめを審議報告に書き込み、公正・客観という職業道徳に違反したことだ。我々はこれに対し、断固として反対する。
中国政府は今後も変わらず、人権保障への尽力を続けていく構えだ。中国側は、人権分野での国際協力を平等・相互尊重の土台の上で展開し、人権事業の発展を国際社会と共に促進していくことを希望する。
「人民網日本語版」2008年11月23日 |