外交部の定例会見で4日、劉建超報道官が記者の質問に答えた。

――第5回中米戦略対話が本日行われている。過去の例を見ると人民元相場は中米の経済トップ会議の前に大幅に上昇するのが常だが、今回は反対に下落している。これについてコメントは。中国が人民元の下落によって輸出を刺激する可能性はあるか。

この問題については、中国人民銀行の担当者に状況を確認した。05年7月の人民元相場決定メカニズム改革以来、人民元相場は双方向に変動し、下落もあれば上昇もあり、弾力性が不断に強化され、世界の主要通貨との連動性がますます顕著になってきている。これは市場需給を基礎とし、通貨バスケットを参考とする調節の法則の現れだ。人民元相場の決定における市場需給の基礎的役割は次第に顕著になっている。今後中国は、市場需給を基礎とし、通貨バスケットを参考とする調節と、管理フロート制を引き続き改善し、人民元相場の形成過程における市場需給の基礎的役割を一層発揮して、人民元相場の基本的な安定を維持していく。

「人民網日本語版」2008年12月5日