民主党のオバマ前上院議員は20日、第44代米大統領就任を宣誓し、就任演説で「強い自信を確立し、一致団結して様々な試練と困難に立ち向かおう」と米国民に呼びかけた。
オバマ氏は演説の中で、米国は戦争と金融危機により発生した様々な困難に直面している。これらの厳しい試練に打ち勝つのは並大抵のことではないとし、「わたしたちが今日ここに集まったのは恐怖に打ち勝つ希望と団結を選択したからだ」と述べ、米国民にしっかりとした気持ちをもち、国民としての責任感の向上に努め、危機を克服し経済を復興するために自らの力を注ぐよう呼びかけた。
注目を集める国際問題については、米国は「責任を持って」イラクから撤退し、得難いアフガニスタンの平和構築に努める意向を示した。さらに米国は核の脅威を取り除くために努力を惜しまないと強調。今後もテロリストの活動を阻止し、米国はテロリストを打ち負かすと宣言した。
国際関係については、米国の新政府は相互の尊重と利益の基礎の上に、イスラム諸国との関係発展に向けた新たなスタイルを模索するほか、貧しい国の農業生産を高め、飢餓撲滅と生活改善に努めるとした。
「人民網日本語版」2009年1月22日 |