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米学者:中国のイメージはなぜ内外で違うのか(前半)
発信時間: 2009-02-19 | チャイナネット

長年らい中国問題を検討している米国の学者で、2005年に「彼は中国を変えた:江沢民伝」を出版したロバート・ローレーンス・クーン氏はこのほど、「中国の30年間:人類社会にとっての偉大な変遷」というテーマの新作を出版した。

 

長期らい、外国人の目から見た中国のイメージには事実と差があり、中国に対する誤解のもととなっている。中国はいったいどのようにこの障害を取り除き、世界とよりよく交流すればいいのか。この問題について、クーン氏は中国の政府役人および学者数人の見解を求めた。以下はこの新作の要旨である。

 

1.真実の中国を世界に知ってもらう

「自国に対する中国人の見方は、外国人が見た中国のイメージとは違っている」と元国務院新聞弁公室主任の蔡武氏(現在は中国文化部部長)は語った。「ある米国の著名な広報会社のトップは面白い見方を披露している。それは、中国のイメージは良い悪いの問題でなく、自国に対する中国の人々の見方は確かに外国から見た中国のイメージとは違っている。本当のチャレンジはどのようにしてこの差をなくすかということだ」と蔡武氏は語っている。

 

「米国はよく中国のメディアに取り上げられているが、ほとんどの報道は客観的かつプラスのものである。われわれは米国の政治体制、経済発展のすう勢、社会全般をよく知っている。数多くの中国人は米国に留学している。しかし、米国のほとんどのメディアが中国に対して偏った見方を持っているのか。中国の問題のみを偏った形で報道しつづけている。このようなアンバランスは中国イメージの差をもたらすことになると言ってもよい」

 

「一部の原因はわれわれにも責任がある。対外開放の初期、外国からの代表団が中国訪問をした際、中国の人々と交流することは非常に難しかった。外国人が知りたがっていることを中国人は話そうとせず、中国人が話したがっていることには外国人は興味がなかった。この問題を解決するために時間がかかったわけである。

 

もう一つの交流の障害となったのは、中国と西側の思考様式の違いである。ある問題について、西側の人々は具体的な事例やケースを通じてそれを理解する場合が多い。しかし、中国人の思考様式には抽象的な、一般化、理論化する場合が多い。例えば、「中国のすべでの役人は官職のいかんを問わず、みんな同じ言葉で問題を説明し、決められた指令を繰り返すようだった。中国人の言論は事実上、制限されているのではないか」と外国人はよく文句を言った。これについて、「いや、違う。具体的な事例でわれわれの見解や政策を説明することは中国人にとって難しい。また、中国人は謙遜を美徳としているので、細部の検討のようなみかけがりっぱだが中身はないことはできる限り避けるべきである」と蔡武氏は語っている。

 

蔡武氏はまた、「中国のニュースには中身のない言葉が積み重なっていると思っている外国人もいる。時には確かにそのとおりである。中国政府は当面、『真実を求める』と『実行の方法を検討する』ことを提唱し、つまり、どの政策やスローガンも必ず実行され、現実の世界で試さなければならない」と述べている。

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