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米学者:中国のイメージはなぜ内外で違うのか(後半)
発信時間: 2009-02-20 | チャイナネット

長年らい中国問題を検討しているアメリカの学者で、2005年に「彼は中国を変えた:江沢民伝」を出版したロバート・ローレーンス・クーン氏はこのほど、「中国の30年間:人類社会にとっての偉大な変遷」というテーマの新作を出版した。

長期らい、外国人の目から見た中国のイメージには事実と差があり、中国に対する誤解のもととなっている。中国はいったいどのようにこの障害を取り除き、世界とよりよく交流すればいいのか?この問題について、クーン氏は中国の政府役人および学者数人の見解を求めた。以下はこの新作の要旨である。

 

米学者:中国のイメージはなぜ内外で違うのか(前半)

 

3.「柔中に剛あり」のごとく西側と意思を疎通

趙启正氏は1998年から2005年にかけて中国国務院新聞弁公室の主任を務め、中国の国際的イメージの再構築のために新たな考え方と活力を注ぎ込んだ。趙启正氏は次のように私に述べた。

「われわれは事実を報道しなければならない。これは中国をPRする最善の方法である。さもなければ、ほかのものは事実を報道することになるが、人々は誇張した報道や仮説のでたらめを信じることになる」

「また、中国人の思考様式は外国人のそれと異なるので、外国人と相談する時、そちらの考え方に従う必要がある。中国人は外国人にとって理解しやすいやり方で外国人と交流し、カルチャーのギャップを意識すべきだ。例えば、イギリス人、アメリカ人、ドイツ人のユーモアを楽しむことを身に着けるべきだ。イギリス式のユーモアはワインを味わうように味わいが尽きない。アメリカ式のユーモアもよくあり、コカ・コーラのようなものである。ドイツ式のユーモアはウイスキーのようなものであり、それを楽しむことのできない人も大勢いるが、長い時間をかけてそれを味わわなければならない。

あるスピーチの中で、趙启正氏は西側のメディアによる中国の人権についての人騒がせな報道に言及し、「アメリカ政府が毎年、『国別人権レポート』を発表している。その中で、100以上の国々の人権状況を非難しているが、自らの人権に触れてはいない。その中で、中国の人権問題を非難する文章は最も長いものであるが、ほとんど真実ではない」と語っている。

「もちろん、中国にはさまざまな問題が存在している。しかし、中国は毎年、どんどん進歩を遂げている。われわれはアメリカが人権保護の旗じるしを揚げて他国を非難するやり方に反対しているので、毎年、中国の人権問題を知ってもらう白書を発表している。また、中国は毎年、『アメリカにおける人権の記録』を発表し、アメリカの人権問題をあばいている。その実、世界には完璧な人権状況を記録している国はない。中国もアメリカも例外ではない」と語った。

その任期の中で、趙启正氏は中米間の各レベルの対話を呼びかけていた。外交官と政府のレベルだけでなく、専門家やさまざまな分野の一般の人たちも含まれている。趙启正氏は何回か、「現在、世界における中国の影響力はまだ小さく、中国に対する国際社会の理解にはまだ限度がある」と述べ、「ベトナムの街頭で地元の若者たちは中国人の私と出会い、しゃがんで『カンフー』のポーズをして見せた。外国人はカンフー映画を通じて中国のいろいろなことを知ることになっているので、われわれの宣伝はより多くの方面から強化する必要がある」と語った。

「中国の政府役人にとって、外国人と交流する際に最も重要なことは何であろうか」とたずねた時、趙启正氏は「笑顔だ」と答えた。

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