温家宝総理は13日午後の記者会見で、「米国債に対する懸念があるのでは」という「ウォールストリート・ジャーナル」の記者の質問に対し、「確かにこれらの資産の安全性には非常に関心がある」と率直に答え、次のように続けた。
中国は確かに米最大の債権国であり、一方米は世界最大の経済体でもある。我々は米経済の発展に非常に関心を寄せている。オバマ新政権が一連の金融危機対応策を打ち出したが、我々はそれが効果を発揮すると期待している。
我々は巨額の資金を米国に借款したのだから、我々の資産が安全かどうか気になるのは当然だ。本音を明かすと、確かに少し懸念がある。だから、あなたを通して、米国に信頼を保持し、約束を守り、中国の資産の安全を確保するよう重ねて言明しておきたい。
みなさんもご存知の通り、中国は長年の改革と建設を通じて、巨額の外貨準備を積み上げてきた。これにより中国の経済力は示されている。我々の外国為替取引に対する第一の原則はリスク回避だ。我々は常に「安全、流動、価値保持」の原則を堅持し、マルチな戦略を実施している。
外貨準備高の問題において、我々は国家の利益を第一に置いてはいるが、同時に世界金融全体の安定も考えなければならない。なぜならこの両者は相互に関係性があるからだ。
「人民網日本語版」2009年3月13日 |