中国共産党の胡錦涛総書記は26日午後、北京の人民大会堂で中国国民党の呉伯雄主席と会談した。
席上双方は、海峡両岸の平和的発展という共同構想を実現させ、台湾独立に反対し、『92年合意』を堅持するという政治的基盤を維持し、海峡両岸の経済協力を強め、文化と教育分野の交流を推進し、さらに渉外問題では内部の争いを避け、中華民族の全般的利益を優先させることで見解の一致を見せた。
胡錦涛総書記は「海峡両岸の敵対状態に終止符を打ち、和平協定を結ぶことは、両岸の平和的発展という共同構想で定められた目標であり、両岸の重要な主張となっている。海峡両岸は、統一が実現されていないという特殊な情勢の下における政治関係や両岸の軍事・安全保障の相互信頼メカニズムの設置問題をめぐって協議を行うことが出来る。両岸は、まずは経済、そのあと政治と言う具合に段取りをとって着実に協議を推進してゆき、双方は問題解決のための準備を整え、その条件を作りだすべきである。政治的な相互信頼の増強は特に重要であり、大陸と台湾が一つの中国であるという原則の遵守は最も重要である」と述べた。
胡錦涛総書記はまた「今年下半期に経済協力をめぐる協議を実施するよう期待する」と述べた。
これに対して呉伯雄主席は「海峡両岸が相互信頼を深め、小異を残して大同につき、難題解決のルートを見出し、両岸の平和と安定、それに発展と繁栄を共に求めていくことを願っている」と述べた。
「中国国際放送局 日本語版」より 2009年5月27日 |