米上院外交委員会は4日、オバマ大統領が指名したジョン・ハンツマン(中国名:洪博培)氏の次期駐中国大使就任を承認した。「中国新聞網」が伝えた。
民主党の大統領が指名した共和党の大使であり、ハンツマン氏の承認に障害のないことは前々から予測されていた。点呼採決を求める議員はいなかったため、開会後2分で、口頭採決により指名が承認されれた。ケリー委員長は「ハンツマン氏は非常に優れた仕事をするだろう。彼は極めて適格かつ能力ある人物だ」と述べた。
ハンツマン氏は7月23日の上院外交委員会指名公聴会で「米中関係は過去30年で最も『奮起させられる』段階にある。両国が利益を共有する問題について、中国側とより頻繁かつ率直な協力を進めたい」と述べた。また、「上院で次期駐中国大使に承認された場合、兵器拡散防止、テロ対策、経済安定、気候変動など差し迫った問題における米中協力の強化に尽力する。各機会を利用して、国際舞台で建設的な役割を発揮するよう中国を促す。国防省や軍と協力して、米中の軍事関係を促進し、両軍間の戦略的相互信頼の強化に努める」と表明した。
ハンツマン氏はカリフォルニア州出身の49歳。1992年に駐シンガポール大使に任命され、2001-03年には米通商副代表を務めた。04年にユタ州知事に当選し、08年に再選。中国文化が好きで、中国の台湾に暮らしたことがあり、流暢な中国語を話す。洪博培という中国名も自ら名づけたものだ。
「人民網日本語版」2009年8月5日