中国国民党主席の馬英九氏は先ごろロイターの取材に応えて、処理を要するあまりにも多くの経済問題が存在する現在、中国共産党中央の胡錦濤総書記との会談を行う可能性も否定できないと述べたが、具体的なスケジュールについては言及しなかった。台湾の「中広新聞」が伝えた。
馬氏によると、両岸(中国大陸部と台湾)は来年、経済協力枠組協定(ECFA)を結ぶ見通しで、台湾の経済成長は4%に達する見込みだが、依然として輸出主導型であり転換は容易ではない。中国大陸部に輸出している製品が大陸を経由して他の地方に転売されるのではなく、大陸の市場に参入できることを希望する、としている。
馬氏はまた輸出市場は分散される必要があるとの認識を明らかにした。現在の輸出は欧米市場に過度に依存しており、台湾が現在中国大陸部に輸出する製品の多くは欧米国家に転売されているため、表面上は中国大陸部が台湾の輸出の最大の市場だが、実際の購入者は欧米であるという状況になっている。
中国国民党の主席をつとめる馬氏は18日に国民党中央評議委員会で挨拶した際にも、台湾が中国大陸部との関係を発展させないことは不可能であり、「九二共通認識」を基盤として両岸の関係を発展させたいと述べている。
「人民網日本語版」2009年10月22日