胡錦涛国家主席は3日午後、カナダのハーパー首相と人民大会堂で会談した。
胡主席は「中国とカナダの実務協力は成果に富み、非常に大きな将来性がある。双方は各自の強みを十分に発揮し、潜在的な協力を掘り起こし、経済貿易と経済・技術協力を一層広げ、保護貿易・投資主義に共同で反対し、両国の経済貿易関係の踏み込んだ発展を促すべきだ。青少年交流を始めとする人・文化面の交流を一層拡大し、両国民の相互理解と友情を一層深めるべきだ。中国とカナダは共に国連、世界貿易機関(WTO)、G20、アジア太平洋経済協力会議(APEC)といった多角的枠組みのメンバーであり、多くの重大な国際・地域問題において同一、もしくは近い見解を持っている。双方は国際問題での協調や協力を引き続き強化し、世界平和を維持し、共同発展を促進していくべきだ」と述べた。
ハーパー首相は両国関係の発展に関する胡主席の重要な主張に完全に同意。「カナダと中国は非常に友好的な関係にある。国交樹立後の40年間で、両国の各分野の協力は重大な進展や成果を上げた。カナダは『1つの中国』政策を遂行し、中国の領土保全を尊重する。長期的視点から両国の協力関係を扱い、発展させていきたい。中国が国際問題においてさらに大きな役割を発揮することを嬉しく思う。カナダと中国は補完性が強く、経済貿易協力の一層の発展には巨大な潜在力があり、エネルギー・環境分野の協力は取り組む価値が大いにある。中国側と共に、保護貿易主義に反対し、世界経済の成長促進に努めていきたい。多角的分野の協力や人・文化面の交流を一層強化し、両国民の友好の絆を強化したい」と述べた。
「人民網日本語版」2009年12月4日