国務院の温家宝総理は1月22日から2月1日の間、北京で座談会を5回主宰し、第11回全国人民代表大会第3回会議で審議される『政府活動報告』について、意見を求めた。座談会には、各民主党派、全国工業商業連合会、無党派の代表、および経済や社会の学者らが出席した。
座談会では、2009年、国内外の情勢が深刻かつ複雑な状況にあるなか、中国共産党中央、国務院は冷静かつ正確な対応を行うとともに、速く安定した成長を経済分野の主な課題としたことが確認された。さらには、積極的な財政政策と適度に緩和された通貨政策、ならびに国際金融危機を乗り切るための包括案を実施することで、経済の立て直しと社会安定の維持に率先して取り組んだということで一致した。そのほか、出席者から、政府活動報告に対する修正意見が述べられた。
これに対し、温総理は、政府活動に対する社会各界の関心と支持に感謝を述べた。その上で、「チャンスを逃さず、経済回復の勢いを確かなものとしつつ、マクロ経済政策の連続性と安定性を保つことが必要である。また、速く、安定した経済成長を保しながら、経済成長モデルの転換を速めることで、経済成長の質と効率の向上に力を入れていくべきだ」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年2月2日 |