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中国の軍事力、まだ恐れる時にはない
発信時間: 2010-03-05 | チャイナネット

米国外交政策サイトでは2月22日、『中国の軍事力を再思考』という文章を掲載した。次はその内容の一部である。

 

◆中国の軍事力、恐れるにほど遠い

過去20年余りの長きにわたり、中国は武装部隊に膨大な資金を投入してきた。こうした規模壮大な軍事の近代化を経て、そのアジア太平洋地域での米国への挑戦能力は日増しに向上しつつあるものの、アジア太平洋以外では依然としてだめだ。だが、中国はむしろこうした能力を運用するとの意思は示していない。

もちろん、過去数年における中国の言動により、ワシントンは一層「中国は重大な脅威だ」と考えるようになった。同時に、中国に今まさに「平和が台頭」していることを認めないいかなる発言についても、中国指導者はこれを否定するだろう。北京から伝わるのは、外来の侵略に対抗し、西側の歩みに追いつきたい、というものだった。そのため、90年代初期から、中国の国防担当者は理論研究を深く進めるとともに、解放軍のために先進的な西側の技術を追求し始めた。さらに、重大な戦略的調整、即ち部隊の規模を縮小し、米国及びその他の潜在的ライバルの新技術に追いつくことを強調するようになった。

世界のその他の国・地域はこれを憂慮すべきか。現在、台湾は解放軍の弾道ミサイルの射程内に置かれており、脅威を感じているはずだ。インドやアジアの将来のスーパー大国も、ますます不安を感じているようである。だが、米国人について言えば、それが恐れを起こすにはまだほど遠いかも知れない。中国に深い関心を寄せる多くの専門家は、中国の軍事の近代化が、米国が中国沿海に接近するのを防ぐ能力を向上させるのは確かだが、太平洋で米国に挑戦できる軍事力はまだ擁していない、と指摘する。(文=ワシントン・ニクソンセンター中国プロジェクト担当・唐安竹主任)

「チャイナネット」 2010年3月5日

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