中国国務院研究室情報研究司副司長の向東氏は長年らい政府活動報告の起草作業に参加して来た。今年の「両大会」(全国人民政治協商会議と全国人民代表大会)の期間に、向東氏はチャイナネット記者の取材を受けた際、今年の政府活動報告について次のように語った。
温家宝国務院総理の政府活動報告は経済社会の発展に関わる全般的な問題について明確な布石を行ったものであるばかりか、同時に人民大衆が関心を寄せているホットな問題にも答え、大所高所から全局を見下ろすとともに、大衆と現実にも近づいたもので、聞いた後人々は鼓舞され、奮い立つものがあると感じる。
過ぎ去った1年間はすべての中国人を
鼓舞し、誇りを覚えさせるものであった
2009年は新世紀に入って以来最も困難な年であり、きわめて尋常ならぬものであるとともに、人を奮い立たせるものでもあった。過ぎ去った1年間の仕事を総括した際、報告は中国の経済が国際金融危機の大きな衝撃を受け、輸出が大幅に減少し、多くの企業が操業を停止し、倒産し、7000万以上の農村からの臨時就労者が郷里に帰ることになった……という厳しい状況をはっきりと述べている。このような状況の下で、中国共産党中央と国務院は正確に情勢を分析、判断し、正しい政策決定を行い、迅速に一連の対応措置を講じ、世界で真っ先に経済の底打ち反転と好転を実現した。2009年の中国のGDP成長率は8.7%となった。世界をくまなく見渡すと、経済はあまねく衰退に陥っている。おおまかな統計によると、アメリカのGDP成長率は -2.4%、日本は-5%、ユーロ圏は-5%、ロシアは-8%、ブラジルは-5%、インドは6.5%増であった。こうした大きな環境の下で、中国の8.7%増はかなり容易なことではなく、この点にすべての中国人は鼓舞され、誇りを感じさせている。
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