中国が知的財産権を有する新コミューター機「ARJ21-700」の4機目の飛行機が13日、上海で初飛行に成功した。このことは、中国の新コミューター機が本格的なテスト飛行段階に入ったことを表し、関連の耐空証明取得に向けて、重要な意義を持つ。「新華網」が14日に伝えた。
同機は同日午後1時9分、エンジンの轟音とともに滑走をスタート、加速しつつ離陸した後、1時間7分後の午後2時16分には無事着陸し、初飛行を成功させた。今回の飛行における最大高度は3440メートル、最大速度は245ノットだった。
同機は09年10月23日にドッキングが完了し、2010年3月13日に組み立てが完成、テスト飛行場に運び込まれ、同月22日にはエンジンの起動テストが行われた。
「ARJ21」プロジェクトの羅栄懐・総指揮(中国商業飛機公司副総経理)によると、同機は今後、国内の耐空証明取得に向けて、性能や操作性、機能や信頼性を確かめるテスト飛行のほか、氷点下の環境におけるテスト飛行などを行う予定。また、米国連邦航空局(FAA)の耐空証明取得に向けてもテスト飛行を行っていくという。
「人民網日本語版」2010年4月15日