胡錦涛国家主席はウズベキスタンのカリモフ大統領、カザフスタンのナザルバーエフ大統領の招待を受け、9日から12日にかけて国賓として両国を訪問する。ウズベキスタンの首都タシケントでは上海協力機構(SCO)の第10回首脳会議にも出席する。
胡主席の今回の中央アジア歴訪は、上海協力機構の健全で安定した持続的発展の促進、ウズベキスタンおよびカザフスタンとの関係水準の包括的引き上げ、上海協力機構加盟国およびオブザーバー国とのさまざまな分野での互恵協力の深化、世界と地域の安全・安定の維持、平和が永続し共に繁栄する調和ある地域の建設推進にとって非常に重要な意義を持つ。
上海協力機構首脳会議への胡主席の出席について外交部は「現在、国際情勢には複雑で深いレベルの変化が生じており、各種の不確定・不安定要素も明らかに増えている。世界経済の全面的な回復は基盤が脆弱で、気候変動、食糧安全、エネルギー資源などグローバルな試練も相次いで影を落としている。本地域では『3つの勢力』(分離独立派・宗教過激派・テロリスト)の活動が猛威を振っている。このような情況の下で、上海協力機構加盟国は団結・相互信頼・戦略的協力を一層密にし、独立・主権・安全保障といった重大かつ核心的な問題における相互支持を不断に強化し、自然災害やテロといった危難の決定的時点において同舟相救い、協力して対処し、集団パワーの強大さを存分に示している」「今回の首脳会議は規模が大きく、加盟国首脳以外にオブザーバー国や議長国の賓客、および国連、独立国家共同体(CIS)、ユーラシア経済共同体(EEC)、集団安全保障条約機構のリーダーが出席する。出席者数は上海協力機構の結集力と影響力が不断に高まっていることをはっきりと示している。各国首脳は『3つの勢力』、安全・安定の維持、実務協力の深化などについて踏み込んで意見を交換する」と説明している。
「人民網日本語版」2010年6月9日