合同軍事演習を行う韓国海軍の軍艦「アイギス」と米国の軍艦
また中国国際問題研究員の晋林波氏も「米国は軍事的なシグナルというより、政治的なシグナルを示しているといえるだろう。日韓は、米空母が朝鮮半島の西海岸を保護してくれると思い、喜んでこの演習を受け入れている。しかし米空母が黄海に派遣されるということは、中国にとってどんな意味があるのか。これは間違いなく不利な影響を及ぼす」と、米空母は機会を捉えて必ず黄海に入ってくると考えている。
しかし韓国SBSテレビは6日、韓米が軍事演習を遅らせているのは、国連安保理の常任理事国である中国の反応を考慮しているからだと分析。
中国の軍事専門家の戴旭氏は「朝鮮半島の情勢が外交ゲームの段階に入っている時、もし米空母が黄海に派遣されれば、それは米韓が朝鮮半島の情勢をより一歩、緊張させる。もし米空母が来なければ、中米軍事交流で出現した紆余曲折の中で、米国は中米関係の改善を考慮したことを表明し、6カ国協議の再開をさらに延ばしたくないことを示す。21日までにはまだ10日ほどあり、中国は武力示威の形で朝鮮半島の緊張した情勢を解決しないよう米韓に呼びかける必要がある。公海での合同軍事演習は国際法に違反しないため、中国がそれを阻止するのは難しい。しかし米韓は中国の機嫌が悪いことを知っているため、中国は他の手段でこの事態の進展に影響を及ぼすべきだ」と語る。