中国の武器を参観する在フランス中国大使
イギリスBBC放送の6月15日付の情報によると、中国製兵器が、初めて欧州国防展覧会に出展された。1989年にEUが対中武器禁輸措置を実施して以降、中国が欧州で開催される大規模な兵器展覧会に参加するのは初のことである。
報道によれば、中国製の兵士輸送用装甲車・機関銃その他の戦闘装備品は、現地時間の月曜日(14日)にパリの欧州国防展覧会に登場した。中国北方工業公司や保利科技有限公司を含む中国の軍需産業企業6社が参加出展した。EUが1989年に対中武器禁輸措置を実施して以降、初めて中国製兵器が欧州市場に公開されたことになる。
中国北方工業公司が展示した武器の模型を撮影する中国人観衆(6月14日)
中国国家国防科学技術工業局軍事貿易・外交事務課の馮梓剣課長はメディアに対し、「これは中国企業の欧州国際国防展への初の出展であり、参加企業6社の中には中国北方工業公司や保利科技有限公司などの国有企業のほか、民間企業3社が含まれている。これらの企業は、展示板や模型、マルチメディアなどの方式を用いて中国の軍事製品を展示している」と述べた。
展示された製品は手錠から戦車までとさまざまで、130を超える国々から来た兵器メーカーや政府の調達担当者、軍事部門の首脳らの注目を集めた。国防予算が削減される国が少なくない中にあって、2010年の欧州国防展の出展企業は2008年と比べて10%増加し、1311となった。