6月23日付けの『環球日報』は、韓国の慶州(キョンジュ)で開かれた第4回中日韓外相会議で、中国に核軍縮を求めた日本の岡田克也外相の不適切な言論が日本国内で批判されていると報じた。日本の外交関係者は、岡田外相はいきなり正面から中国を問い詰め、綱要から逸脱しているだけでなく、「ボール球」を投げたと指摘する。
共同通信は21日、岡田外相は5月15日に開かれた中日韓外相会議で、「5つの核保有国の中で(核を)増やしているのは中国だけ」と中国を非難したと報道。
岡田外相のこの発言に対して、日本の学界やメディア界からは批判の声が上がった。共同通信は、この不用意に投げた「直球」は悔やまれ、冷静な議論が不可欠な核外交で相手が感情論に陥ると、「直球」も「失投」に終わる恐れがあると述べている。
あるベテランの日本人のマスコミ関係者は「この発言は、岡田外相が中国への友好を堅持するという基礎の上で、日本政府が直接、中国に言いたいことを言うということを一貫して主張していることとから、決して偶然なことではない。岡田外相は自民党政権の外相や、外務省内のチャイナ・スクールとは異なり、過去の慣例にならって中国のメンツを考えることはないだろう」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月23日