ロ米の黒海石油開発協力は危険な一手

ロ米の黒海石油開発協力は危険な一手。 ロシア最大の石油企業ロスネフチと米国2位の石油企業シェブロンは17日、黒海の大陸棚の石油開発協力に関する合意文書に調印した。ロスネフチは黒海の採掘可能地点は180カ所に上ると見ている。ロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、グルジアといった黒海沿岸諸国は、いずれも黒海の石油開発に強い関心を示している…

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発信時間: 2010-06-23 15:00:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシア最大の石油企業ロスネフチと米国2位の石油企業シェブロンは17日、黒海の大陸棚の石油開発協力に関する合意文書に調印した。ロスネフチは黒海の採掘可能地点は180カ所に上ると見ている。ロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、グルジアといった黒海沿岸諸国は、いずれも黒海の石油開発に強い関心を示している。グルジア外務省は21日、外交ルートを通じてロ米の石油開発協力合意の詳細を把握する考えを表明した。

米ロ関係の「再始動」以来、両国間の協力分野は一定の拡大を見せているが、その背後には相互妥協の要素がかなりある。今回の合意では、ロシア側がエネルギー・資源大国としての余裕を見せつける一方、米側は世界一のエネルギー消費大国の焦りを隠しきれなかった。メキシコ湾原油流出事故は依然解決せず、米国近海の石油開発は再び禁止され、代替エネルギーでは「遠くの水では現在の渇きをいやすことができない」という情況の下、米国のエネルギー戦略において、中東以外に新たな石油供給ルートを求めることは、いささかやむを得ない選択となっている。

しかし、トゥアプセ付近の海域に眼光を定めることが米国にとって危険な一手であることは間違いない。これによってグルジアとロシアの衝突の傷痕を再び開く可能性が高いし、ルートの多様化を通じてエネルギー安全保障を図る米国にとって新たな不安要因となるおそれもあるのだ。米政府が「これは企業の行為だ」と主張しても、グルジアがそうは思わないのは明らかだ。

「人民網日本語版」2010年6月23日

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