胡錦涛国家主席は23日、カナダへの国賓としての訪問を開始した。トロントでは20カ国・地域(G20)首脳会議にも出席する。最近、いくつかの国の主要メディアがこれについて次々に報道し、中国の役割を積極的に評価。世界経済の問題への中国の広範な関わりは、世界経済システムの安定した移行に積極的かつ建設的な役割を果たすとの認識を示した。
サウジアラビアの国営サウジ通信は23日、G20首脳会議に関する報道の中で「世界最大の発展途上国、そして最も活発な新興経済国である中国が世界経済の問題に広範に関わり、かつ国際経済システムの良好な運営の維持について多数の先進国や発展途上国と踏み込んだ意思疎通・協調・協力を行うことは、21世紀における国際経済システムの安定した移行に積極的かつ建設的な役割を果たす」と指摘した。
トルコの半国営アナトリア通信は23日、「世界金融危機に対処する過程で、世界経済にはひっそりと変化が生じていた。中国やインドといった新興経済国からの提言や助力は、世界金融危機への国際社会の対処能力と効率を著しく高めた」と報じた。
米ダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤーズのカプラン編集主幹は22日、「ウォール・ストリート・ジャーナル」動画ニュースの取材に対し、「中国は日増しに自信を強め、国際社会における自らの地位への認識を日増しに深めている。中国は世界の問題においてさらに大きな役割を発揮するだろう。世界第3位の経済国、そして最も急成長する経済国である中国は、回復基調にありつつもなお不確定要素を抱える世界経済に対して重要な役割を担っている」と指摘した。
「人民網日本語版」2010年6月25日