温家宝総理は28、29の両日、経済情勢懇談会を開き、経済学者や企業家から意見を聞いた。
温総理は「国内外の経済情勢は依然として極めて複雑だ。われわれはさらに全面的かつ踏み込んで情勢を研究・分析しなければならない。特に企業や各方面の専門家から幅広く意見や提案を募り、冷静に観察し、合理的に判断し、事前に対策を取り、落ち着いて対処し、経済的取り組みの主導権をしっかりと押さえなければならない」と述べた。
懇談会にはマクロ経済、財政・金融、人口・就業、資本市場分野の学者のほか、自動車、鉄鋼、造船、繊維、電子、銀行、不動産企業の責任者らが出席。▽現在経済は回復・好転基調を維持している▽市場主導の消費・投資・輸出が共に経済成長を牽引する構造がほぼ構築された▽経済成長の原動力の構造に積極的な変化が生じている▽成長の安定性と持続可能性が高まっている▽比較的速い年間成長を維持できる見込みだ▽中央政府の決めた計画や政策が完全に正しいことは実践によって証明されている----との認識を示した。また、今後の経済的取り組みについて具体的な提言を行った。
温総理は「現在中国経済はマクロ調整の予期した方向に発展している。安定した比較的速い経済成長の維持および経済構造の調整とインフレ期待の管理との関係をしっかりと処理し続け、マクロ経済政策の連続性や安定性を保ち、マクロ調整の的確性や柔軟性を強化し、マクロ調整の水準を高め、政策実施の強度・ペース・重点をしっかりと押さえ、良好な経済情勢をさらに揺るぎないものにし、発展させなければならない」と指摘した。
「人民網日本語版」2010年7月1日