2010年版中国外交白書が26日、武漢市で正式に発表された。白書は計9章、463ページにわたり、09年の複雑に錯綜した国際関係における中国外交のすばらしい活動を総括するとともに、「安全外交」の概念を初めて提出している。「中国新聞網」が伝えた。
白書は09年の中国外交について概説し、「安全外交」の強化に力を入れ、国の主権と安全保障上の利益を守ることを主張。また、単独の項目を設け、中国によるパブリック・ディプロマシーの積極的な展開やソフト・パワーの増強に関する状況、中国のイノベーション外交の理論と仕組み、外交要員育成の強化などの最新動向を詳述している。
中国は1987年以来、外交白書(中国語版、英語版、中英対照要約版)を毎年発表している。中国の外交政策と国際情勢に対する最新の見解を正確に、全面的に詳述し、前年度の対外関係の状況を系統立てて、完全に紹介することが目的だ。
今年の白書は09年度の中国と国交を結んでいる国々および国際・地域機構との関係、中国外交における軍備抑制、条約・法律、国境と海洋、公報および領事業務、中国外交の重要な活動記録、外交上の重要文書、および中国外交関連の各種統計などについて記述。楊潔チ外交部長が序文を寄せている。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年9月27日