楊潔チ外交部長は第11期全人代・第4回会議の7日午前の記者会見で、中国の対外政策や対外関係について質問に答えた。
NHK記者:日中関係について伺いたい。中国にとって日中関係は最も重要な2国間関係の1つだが、東中国海ガス田の共同開発問題や「尖閣諸島問題」において両国の見解は異なり、さまざまな問題が存在している。この敏感な問題はどのようにして解決すべきか。どのようにして両国の戦略的互恵関係を促進し、両国民間の感情を改善すべきか。
楊部長:東中国海を「平和・協力・友好の海」にすべき理由は100もあると中国側は考えている。東中国海問題における原則的な合意を堅持するという中国側の立場には、いかなる変化もない。
周知の原因により、原則的な合意の実行には紆余曲折があったが、われわれは双方が共に戦略的互恵関係の大局に立って、敏感な問題を適切に処理することで、この原則的な合意の実行に向けた良い条件と雰囲気をつくり出すべきだと考えている。
釣魚島問題における中国政府の立場は一貫した、明確なものだ。釣魚島問題は高度に敏感で、慎重に処理しなければならない。われわれはすでに何度も日本側に、去年起きたような事件の再発を的確に防止して、両国関係の大局を守るよう要求している。
「人民網日本語版」2011年3月8日