EU・欧州連合は14日、ブリュッセルで環境相会議を開き、東日本大震災で発生した福島第一原発の事故について対応を緊急協議した。また、EUは15日にも、特別会合を開き、欧州各国の原発の安全対策を点検する。
多くの欧州国家は原子力発電所を設けているが、このうち、フランスは世界第2の原子力大国だ。1978年11月に原子力発電開発計画を停止したオーストリアは、EUにある原発の耐震性などの安全対策を総点検するよう呼びかけたが、フランスは「時機が熟してない」と否定した。これまで、フランスは原子力を新エネルギーとして全欧州での利用を呼びかけてきたが、日本の原発事故により、この事業の展開は難しくなると見られている。
これに先立って、スイスは国内での原子力発電の改造計画を停止することを決めた。
「中国国際放送局 日本語版」より2011年3月15日