高原で軍事演習をする中国解放軍(資料写真)
インドの日刊紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」は11月2日付の報道で、インド軍筋が2012~2017年の5年間で10万人の兵士を募集し、中国との国境沿いに配置する案を政府に提出したことを明らかにした。インド国防省は、130億ドルを費やすこの軍事拡張案を承認したという。
報道によると、この軍事拡張案の主な内容は中国との国境沿いに4つの部隊を新設し、うち2つを山地攻撃軍団の一部として攻撃に参加させることだ。そのほかに、2つの連隊を創設し、それぞれラダックとウッタラーカンドに配置する。この案が実行されれば、インド軍史上最大の軍事拡張となるだけでなく、中国との国境沿いにおける1962年以来最大規模の軍事配置ともなる。
また報道によると、インド国防省は2週間前にこの案を財務省に提出した。国防省の高官は、2007~2012年の5年間でインドはすでに中国との国境沿いの兵士を3万6000人増やし、2012~2017年の5年間で9万人以上を新規募集すると発表した。さらに、兵士増員のほか、軍事設備の全面的な点検・改良、後方支援能力の強化、超軽量野戦榴弾砲の倍増とヘリコプターの追加導入なども案に含まれていることを明らかにした。