野田首相訪中、締めくくりとスタート

野田首相訪中、締めくくりとスタート。

タグ: 野田佳彦,訪中,日本,国交正常化40周年

発信時間: 2011-12-27 09:37:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

■海上危機管理が議題に

日本・東海大学の葉千栄教授は中日ハイレベル会談で日本側が重視する議題について、次のように説明する。まず野田首相は中国側に、12月16日の原子炉冷温停止後の福島第1原発の状況を説明したうえで、農産物など日本産品への輸入制限の速やかな解除を求めると思われる。「明治粉ミルク問題」後、日本側の要請はさらに強まっているようだ。

葉教授によると、現在日本が最も重視しているのは、両国間の海上危機管理協定締結の可能性だ。海上で突発的事件が発生した際、両国上層部がホットラインを通じて事態を確認し、速やかに解決策を探るシステムだ。日本側は漁船「越境」事件が両国の外交関係に深刻な影響を与えないよう、来月にもこの問題で交渉入りすることを希望している。すでに事前調整は行われており、野田首相訪中時に決定すると見られる。

葉教授は、中日釣魚島事件の影響で棚上げされていた東中国海油田交渉が再開される可能性とともに、日本は大陸棚の境界画定をめぐる新たな交渉も希望していると指摘する。このほか日本の玄葉光一郎外相は日本記者クラブでの講演で、日米中の対話枠組みを立ち上げる考えを表明した。だが以上の3点について、中国側はまだ明確な回答をしていない。

中国側としてはまず、中日関係の基本面や外交戦略方針への日本の新指導層の認識に注目している。次に、二国間協力、東アジアの経済・貿易協力、中日韓自由貿易協定の展望について日本側と意見交換する考えだ。第3に、南中国海への日本の介入をめぐり、双方間の駆け引きが予想される。第4に、中日関係の悪化を受けて中断された両国の海軍交流活動が再開され、海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」が青島を友好訪問した。首脳会談を通じて中日軍事交流の新たな動向が伝えられるかどうかが期待される。最後に、金正日総書記逝去後の朝鮮半島の安定維持も議題となるだろう。

劉教授は野田首相が中国に続きインドも訪問することに触れ「中国関連の問題について野田首相がインド側とどのような話し合いをし、どのようなシグナルを発するかも注目に値する」と指摘する。

「人民網日本語版」2011年12月26日

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