中央農村活動会議が27日に北京で開催され、温家宝総理(中共中央政治局常務委員)が演説した。温総理は第16回党大会以降の農業・農村発展の多大な成果を総括するとともに、工業化・都市化の推進過程で「三農」(農村、農業、農民)政策を引き続きしっかりと行ううえで重要となるいくつかの問題を明らかにし、来年の農業・農村政策への要求を提示した。
温総理は「近年来、農業・農村の発展は世界の注目する多大な成果を上げ、『三農』の発展は新たな『黄金期』に入った。食糧生産は8年連続の増産を達成し、今年は5712億キロに達した。農民の1人当り純収入は急速な増加を何年も続け、今年は6900元以上に達する見込みだ。農村社会事業は発展を加速し、農村の状態は改善を加速し、調和・安定の新たな様相を呈している」と述べた。
温総理は「今後一定期間も、わが国は工業化・都市化の急速な発展段階に置かれる。経済・社会発展の法則に従い、わが国の基本的国情および農業状況に立脚し、工業化・都市化の推進と農業の近代化を同時に進め、社会主義新農村を建設することは、改革開放と近代化の全局に関わる重大な任務だ」と強調した。
温総理は「われわれのように人口の多い大国は、工業化・都市化の推進過程において、農業の近代化を決しておろそかにできない。ここ数年、食糧や主要農産物は大幅な増産を遂げたが、生産能力は依然不安定で、需給関係は依然逼迫している。農業に少しでも問題があれば、経済発展と社会的安定の大局に影響が生じる。この問題を解決する根本的な道は、近代的農業の建設を加速し、総合的生産力を高め続けることにある。最も厳格な耕地保護・水資源管理制度を施行し、農村の基本的な経営制度をいささかもぶれずに安定化・整備し、農業技術の進歩をたゆまず推進し、農業支援・保護を引き続き強化しなければならない。将来的に農業の経営形式は多様化するが、最も基本的な形式は常に家庭経営だ。新しいタイプの農民を育成し、文化と農業技術を持つ青壮年農民を農村に引き止めることは、農業の長期的発展に関わる課題だ。基礎的な重大事業としてしっかりと押さえなければならない」と述べた。
「人民網日本語版」2011年12月28日