解放軍報社北京軍区支社 郭建躍社長
私たちが元旦連休を過ごしていた頃、日本の政治家4人が中日が領有権を争う島に上陸した。東京のメディアによると、現地時間3日午前9時半ごろ、釣魚島(日本名・尖閣諸島の魚釣島)に、沖縄県石垣市の仲間均市議ら3人が上陸したのを、第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船が確認した。約20分後には仲嶺忠師・同市議も上陸した。4人は午前11時55分ごろ同島から離れ漁船に乗り込み、石垣港に帰港した。
これは意図的な挑発か?連休中に好奇心から旅行に出かけただけなのか?挑発だとすれば、4人が何を思って行動したのか考えてみる必要がある。個別の右翼の行動ならなんてことはない。沖縄県警察本部は4人の上陸を阻止したか説明していない。同警察本部は「島を管理する国の許可なく上陸した」として、4人を事情聴取する予定だ。
政府の行為であるなら問題にする必要がある。県警が3日発表した情報によると、日本政府の関係当局は事件当初から情報を得ており、無許可で上陸すると知りながら放置した。中日関係の大局に再び傷をつけ、両国の国交正常化40周年の友好的雰囲気に冷や水を浴びせた形となった。
石垣市の中山義隆市長は同日共同通信社の取材に応じ、「政府の許可を得て合法的な形で上陸してもらいたい」とし、「こうした形での上陸が適切かどうか疑問が残る」と強調した。中山市長は固定資産税評価などの調査のため、日本政府に釣魚島への上陸許可申請を行っている。2010年12月、石垣市議会は1月14日を「尖閣諸島開拓日」と定める条例を可決した。
中国外交部の洪磊報道官は3日、日本の右翼分子が釣魚島に上陸した件について厳正な立場を表明。中国政府は日本側に厳正な交渉と抗議を求めると指摘した。日本側の釣魚島問題に対する処理が不適切であれば、中日関係に深刻な結果をもたらす。中日両国の有識者や国民の多くはそれを望んでいない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月5日