外交部の劉為民報道官は9日「無辜の市民を拉致して政治目的を達成しようとするのは国際社会が共同で強く非難する行為であり、こうしたやり方に中国は断固として反対する」と表明した。
スーダンで拉致され、その後無事保護された中国人29人が9日午後、北京首都国際空港に到着した。同日の定例記者会見で劉氏は事件について「偶発的事件ではあるが、中国側人員の心身の健康を損ない、悪い影響を及ぼした。中国はこれに断固たる反対を表明する」と述べた。
また「近年、中国企業はアフリカで互恵協力事業を繰り広げ、現地の経済・社会発展にプラスの役割を果たし、現地の人々に幸福をもたらしている」と指摘。「関係国は的確な措置を講じて、中国側機構・人員の生命と財産を守ってほしい」と強調した。
「人民網日本語版」2012年2月10日