外交部の定例会見で13日、劉為民報道官が質問に答えた。
----米国はレアアースなどハイテク原材料の中国の輸出規制によって米国企業の利益が損なわれているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴する構えを見せている。
レアアースは貴重な再生不能資源であり、その開発は環境に影響を与える。中国政府は環境・資源保護について考慮し、持続可能な発展を実現するため、レアアースの採掘、生産、輸出の各段階に対して管理措置を行っている。輸出段階のみが対象ではなく、WTOのルールに合致した措置だ。中国のレアアースは世界総量の36.4%を占めるが、世界供給の90%以上を担っている。長年来、環境への巨大な圧力に直面しながらも、中国は一定量のレアアースを輸出し続けるべく努力してきた。中国は今後も引き続き国際市場にレアアースを供給すると同時に、WTOのルールに基づき、その輸出に対して効果的な管理を実行する。他のレアアース資源国も積極的に開発し、世界供給の責任を共に担ってほしい。また、レアアース代替資源の探求と開発、レアアース利用効率の向上などの面で各国と協力を強化したい。
「人民網日本語版」2012年3月14日