ニュースサイト「アラブ・ニュース」は7日、イランに核兵器製造能力があることを同国の政治家が初めて認めたと報じた。イランのメスバヒ・モガダム議員が同日「イランは核兵器製造の知識と技術をすでに掌握しており、原爆の製造に必要な高濃縮ウランを容易につくることができる。だがイラン政府がこの道を歩むことはあり得ない」と述べたという。
中東メディアはこの発言について、核問題におけるイラン政府の立場を代表するものでは必ずしもないが、核兵器製造能力の保有をこれほど有力な政治家が認めたのは初めてだと指摘している。
現在、イラン核問題をめぐる交渉の再開準備が積極的に進められており、中東のメディアや世論はモガダム議員の発言に強い関心を寄せている。
「人民網日本語版」2012年4月9日