4月10日付「環球時報」は、ベトナムが先ごろロシアの天然ガス工業会社と、南中国海2つの大規模天然ガス田を共同開発する覚書に署名したと報じた。これが今、議論を巻き起こしている。
中国現代国際関係研究院のロシア問題専門家の王酈久氏は9日、「環球時報」に対し、ロシアとベトナムはエネルギーや軍事面で多くの協力を行ってはいるが、ロシアは一貫して中国の主張に属する領海内では明らかに「介入」することを忌み嫌っており、これは中ロ間の暗黙の「最低ライン」だとの考えを示した。
また、月刊誌「ロシアの戦略」サイト8日の報道によると、ロシア対外経済・国際関係研究所の専門家・カナイフー氏は「南中国海域は資源が豊富だが、ロシアはこの海域の紛争に陥るべきではなく、この紛争で中国との関係を悪化させるべきではない。中国と協力を進めることが大切だ」強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月12日