外交部の定例記者会見で4日、劉為民報道官が質問に答えた。
----南中国海の航行の自由を保障するために大量の軍艦を周辺に配備するという米国の方針は、南中国海情勢にどのような影響を与えるか。中国はどのような懸念を抱いているか。
南中国海の島々とその周辺海域に対して中国は争う余地のない主権を有する。南中国海係争は直接関係する当事国の交渉によって解決すべきだ。域外の国は2国間交渉による係争解決という域内国の努力を尊重し、いかなる形であれ係争に絡まないようにすべきだ。
南中国海の航行の自由にこれまで問題が生じたことはないし、南中国海係争によるいかなる影響も受けていない。各国が国際法に基づき南中国海において有する航行の自由は十分に保障されている。これは客観的で公正な姿勢を堅持する人なら誰しもが明らかにわかっていることだ。長年にわたり東アジアと東南アジアの経済が勢いよく発展していることも、この点を側面から裏付けている。航行の自由の問題を人為的に騒ぎ立て、しかもこれを南中国海の島々の領有権や境界画定と一緒くたにして論じるとは、その背後の目的や動機に疑念を抱かざるを得ない。
中国は南中国海航路の主な使用国であり、中国の利益は南中国海の自由と安全にある。中国は関係各国と共に努力して、南中国海の航行の自由と安全を守りたいと考えている。
「人民網日本語版」2012年6月5日