第4期海南省人民代表大会常務委員会は18日午前の第32回会議で「三沙市人民代表大会準備班の設置に関する決定」を採択した。三沙市の政権作りが正式に始動する。

三沙市人民代表大会の設置は「地方組織法」「選挙法」「代表法」にのっとり進められる。準備班の承認した選挙委員会が三沙市人民代表大会代表の選挙を実施し、第1期三沙市人民代表大会第1回会議を召集。代表大会が三沙市人民代表大会常務委員会、市人民政府市長、副市長、市中級人民法院院長、市人民検察院検察長を選出する。第1期三沙市人民代表大会代表は定数60人で、有権者の直接選挙により選出される。

三沙市の行政の中心となる永興島は、西沙、南沙、中沙3つの島の軍事、政治の中心でもある。そのうえに政府のオフィスビル、銀行、郵便局、商店、空港などが建てられており、中国が南中国海戦略を実施する要衝となっている。