南中国海(日本名・南シナ海)で権益保護のため定期巡航を実施している中国の海洋監視隊は3日、予定通り南沙(英語名スプラトリー)諸島の中部海域で接近観察を行い、海洋権益と領有権を守った。中国共産党の機関紙、人民日報が4日付で伝えた。
同日午前、中国の海洋監視船「海監83号」がレーダーの表示情報に基づき、付近の島しょを近距離から観察したところ、外国船舶を1隻発見。証拠写真を撮影すると同時に、中国語、英語、ベトナム語の3カ国語で「中国の海洋監視船が現在、管轄海域で定期巡航を実施している」と呼びかけ、領有権を表明した。
先月26日に海南省三亜市を出発した同隊はすでに2千カイリ(約3700キロ)以上を航行、定期巡航も残すところ半分を切った。
今回の巡航では、同隊は上層部から絶えず指令を受け、予定を臨時調整した。現在はもとの予定に基づき、巡航を順調に続けている。
「人民網日本語版」2012年7月5日