中国の2機種目となるステルス戦闘機「J31」の試験飛行が成功したというニュースが各メディアによって報じられた。国外メディアによると、第5世代戦闘機を2機種同時に開発している国は現在、中国と米国のみだという。中国の戦闘機開発レベルは世界トップクラスに達したと言えるのだろうか?航空業界の専門家・徐勇凌氏はこのほど人民網の取材に答え、次のように述べた。
中国は、宇宙分野では米国・ロシアにまだ30年ほどの差をつけられている。これに対し、航空分野における先進国との差は15-20年にまで縮まった。中国が1956年に戦闘機「殲5」の初飛行に成功したころ、国外の航空工業国との差は約50年に達していた。それから60年間の発展を経て、中国と航空強国との差はわずか15年にまで縮まった。
中国の航空工業と国外との差はすでに小さくなった。中国はエンジン技術である程度のボトルネックを抱えているが、その他の分野では国外との差は小さい。例えば、中国の航空電子分野はすでに国外と同水準となっており、国外が開発する製品は中国でもすぐに開発できる。中国は科学技術人材という力強い後ろ盾を有している。これに強大な国力が加われば、中国の航空工業が米国などの航空強国と肩を並べる日もそう遠くはないだろう。
「人民網日本語版」2012年11月2日